2014年4月30日水曜日

最近思い出すのは「タワーリングインフェルノ」~韓国旅客船沈没事故を受けて


この映画を子供の時に見たときは、本当に衝撃でした。
何故かというと、それは、炎の演出が素晴らしいからではなく
スティーブ・マックイーンがカッコ良いからでもなく
ポール・ニューマンが素敵だったからでも何でもない。

全然素敵な映画じゃなかった。
少なくともその時の私にとっては。

何故か。

この映画の火事は人災によって起きるから。
一人の人間の誤った行動によって、
穏やかでしあわせな老後を過ごすことになるはずだったフレッドアステアの淡い希望は消え去っていく。

他のエピソードは全部吹っ飛ばして、何故かそこが悲しくて悲しくて仕方がなかったのを覚えている。

間違った人生を歩んできた彼が、老齢にいたって初めて知った愛によって立ち直ることが出来たかも知れないのに、その愛は人災によって成就することが出来ない。

事故だったら。
天災だったら。

きっとこんな風にこの映画が重苦しい記憶として残ることはなかっただろう。

当時の私は、こんなに悲しいことがあって良いのだろうかと、受け止めきれなかった。

なのに。
今それを現実として、家族を待っている人たちがいる。

想像するだけで痛ましい。

もし私が当事者だったら、と、いくら考えても、想像がつかない。

そこに居るのが分かっているのに助けることが出来ないなんて。

何故なのかどうしてなのか、原因はいろいろあるだろうけれども
人災である事には違いない。

人災でなくても、家族の行方が分からない事は悲しい。

けれども、人災だったとき。
それは防ぐ事が出来るはずだったのに、と言う思いが起きて、
数段に苦しくなるに違いない。

何故防げなかったのか。
何故自分たちにだけその人災は起こってしまったのか。
家族にとっては、どんなに時間が経っても、その理不尽さは風化することはないだろう。

どうか一日も早く見つかりますように。
どうか早く家族の元に帰れますように。
私たちには祈ることしか出来ない。





映画「南営洞1985」上映、トークショー、懇親会


「折れた矢」をなんで見たかというと、この「南営洞1985」の懇親会に出席させて頂く機会を頂いたからでした。
そして見ました「南営洞1985」
南営洞と言ったら、拷問のための施設のある街である、と言うことがある程度の思想を持っている人なら誰でも知っているようで、映画の中でも主人公は「ここは南営洞か!?」と尋ねる場面があります。
それほどに恐れられていた場所だと言えるのでしょう。

東日本大震災があったにもかかわらず相変わらず平和ボケから抜けきれないで居る日本人にとって「拷問」等というものはもう過去の遺物で、想像もつかない世界だと思われますが、映画のタイトルにもあるようにこの映画は1985年の実話です。

今から29年前。
まだ30年経っていないのですね。

実は私が最初に韓国を訪れたのが1984年か85年だったと思うので、丁度その頃の話です。

韓流ブームがやってきてモッチンKpopのタレントさんに若い日本女性がキャーキャー言う日が来るなんて想像もつかなかったあの頃。

オリンピックが来たらこの国も少しは変わるのだろうか?と思いながらまだバラックだらけだったソウルの街を眺めていたあの頃。

まだ戒厳令があって、民主化していなかったあの頃。

市場の写真を撮ろうとしたら、市場のアジョシに「日本人が綺麗な服着て汚い街を写真に撮って何が楽しいのだ!?」と怒鳴られたあの頃。

ソウル駅の隣の駅であるこの南営駅のすぐ横にあるこの施設では、まだ人々が拷問にあっていたのでした。

映画として拷問のシーンをキワモノとしては描いていません。
恐ろしいけれどもそれを敢えてあおるような描き方ではない。
しかし、手記にあったことをそのまま忠実に描いているのだろうなと思うと、その方がぞっとしたりはします。

どんなに気高い思想も志も、あっという間に崩れ去っていく。
そして何でもするから許してくれとすがりつくようになる。
本当は何も悪いことなどしていないのに。
すまない、許してくれと謝り続ける。

これが人間の現実なのだ。

悲しいけれど。

そしてエンドロールには、この原作となった手記の他に
監督が取材した、実際に拷問を受けた人々の映像が短いけれども流れます。

本当に拷問を受けた人たちの、言葉と顔と声。

「拷問は、耐えられないから拷問なのだ」
その言葉には、拷問に耐えられなかった事を悔いる思いが込められている。
私がここで書いても仕方のないことだけれども、
拷問に耐えられなかった自分をどうか責めないで欲しい。

そしてもう一つ。
「許したのは、許さなかったら自分が相手と同じ悪魔に墜ちてしまうからだ」
という言葉。
本当に許されざる処遇を受けて
心の底から相手を憎み
憎まざるをえないことを苦しみぬいて
そして最後に選んだ選択が
「相手を許すこと」
この選択が意味するものは、きっと体験した人にしか、分からないでしょう。



トークショーの様子。
西ヶ原字幕者の林原さん、チョン・ジヨン監督、司会の阪堂千津子先生


記念写真も撮らせて頂きました。

監督に何故こういう映画は日本では製作されないのでしょうか?と質問している方が居て、そばで聞いていたのですが、「日本の監督に勇敢さが足りないのではないか」と言われ、少々耳が痛かったです。
ああ、大島渚監督がいらっしゃっていたら、とつい思うのでした。

そしてこの映画の字幕やトークショーその他を企画されている西ヶ原字幕社さんのブログには今その施設が人権センターになってまだ南営にある事が書かれています。

にほんブログ村 映画ブログ 映画備忘録へ
にほんブログ村 映画ブログ 韓国映画へ

映画「折れた矢」

ネタバレになってしまうかも知れませんのでラストを知りたくない方は読まないでくださいね。
っていうほど長い感想は書きませんけれど。



2014年4月29日火曜日

2014A/W MeeweeDinkee展示会

明和電機のファッションブランドMeeWeeDinkeeの展示会行ってきました。
MeeweeくんとDinkee君が向かえてくれました。


TORICOちゃんは相変わらず美しく。


今回もお洋服とっても可愛いです。
特にこのプリントがすごい可愛い。
私はこのワンピはさすがに着れないけど。


でもちょっと冒険してこの↓黒の同じデザインのピンクを発注してみました。
早く冬にならないかな~
(まだ夏も来てないのに…)


帰りに一階のカフェでソフトクリーム食べちゃいました。
美味しかった。 


2014年4月26日土曜日

映画「殺人の告白」


「殺人の告白」鑑賞。
なんだろう、なんか「踊る大捜査線」ぽい、と思った。
現実にありそうで、決して無さそうな展開。
事件に対する乾いた視点。
実際の事件を皮肉っているような。
イケメンの殺人者を崇拝する女子高生は市橋容疑者の事件を想起させる。


余談・パクシフの白い太股が色っぺーじゃないか。
http://satsujin-kokuhaku.net/

にほんブログ村 映画ブログ 映画備忘録へ

2014年4月13日日曜日

EXO行ってきました。


今年はコンサートの当たり年なのか、
1月のソンシギョン、3月FNCファミリーコンサートに続き、
今月はEXOのコンサートにも行く機会に恵まれました。
もう一生分の運を使い切ったかも……

後は嵐のコンサートに当たれば完璧なんですけど……。

EXOのコンサートはFNCのファミリーコンサートに比べると
ちょっと物々しい雰囲気。
それだけ人気があるって言うことでしょうか…?



2014年4月11日金曜日

ブーツ





http://www.dr-martens.co.jp/store/157_1715.html



買ってしまいました。

ドクターマーチン、はまりそう。

…てなこと言えるのも体調が良く、比較的なんでも履けるようになったからです。

以前は謎の痛みでおしゃれな靴がほとんど履けませんでした。

ドクターマーチン、でさえ、です。
ビルケンなどもモノによって履けなかった。

めでたい。

そして、ありがとうございます。